生活・住宅の再建をめざす被害額実態アンケート

阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議

集計結果

(1997年4月25日)


―集計・分析―

西宮市職員労働組合

〒662 西宮市六湛寺町10-21 職員会館内

Phone (0798)35-3012 Fax (0798)35-3069


阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議

〒650 神戸市中央区中町通3-1-6 サンビル301号兵庫労連内

Phone078-371-4560 Fax078-371-4559


被害の状況 → 年齢階層別被災状況

 まず、回答者のなかの被害状況をおおまかに見るために、「り災証明の認定」によって分類すると、全壊・全焼25%、半壊・半焼25%、一部損壊40%となり、兵庫県災害対策本部が発表している全壊・全焼約25%、半壊・半焼約30%、一部損壊約45%におおよそ近い値になっており、おおよそ全体の傾向を反映できる内容になっていると考えられる。

 このなかで、特徴的には年金生活者では全壊・全焼の割合が64.8%にのぼり、年齢階層でも65歳以上で57.3%、60歳〜65歳未満では44.1%と他の階層に比べ著しく高い比率となっている。これに半壊・半焼を加えると年金生活者で88.7%、無職者で70.5%に昇るなど、経済基盤が弱いほど被災の程度も大きくなる傾向がみられた。同様に年齢階層では65歳以上で86.4%、60歳〜65歳未満で72.5%と年齢階層が高くなるほど被災の程度も大きくなる傾向が見られた。

営業再開の状況 → 年齢階層別営業再開の状況

 また、自営業者については全壊・全焼の割合が36.9%と高く、半壊・半焼を加えると72.6%に及んでいる。これは一つには自営業者の回答者のうち65歳以上が12.3%、60歳〜65歳未満が21.7%と他の職業分類に比べて高齢者の占める割合が高いことにも起因するとも考えられるが、営業の再開の時期について見ると、「まだ再開していない」という回答が、65歳以上では21.4%に及んでいることは注目される。

 また、住宅ローンについては、持ち家1,436人のうち856人が住宅ローンの項目に回答しており、その割合は59.6%になっている。「住宅ローンの残高」は下表のとおりである。

 また、この項目の回答者をり災証明の認定の程度で分類すると下表のようになる。

り災証明の認定

人数

全壊・全焼

173

半壊・半焼

230

一部損壊

390

証明なし

50

ローン残高(万円)

人数

割合%

150未満

71

8.3

150 〜 200

32

3.7

200 〜 300

52

6.1

300 〜 500

95

11.1

500〜1,000

164

19.2

1,000〜1,500

120

14.0

1,500〜2,000

101

11.8

2,000〜3,000

140

16.4

3,000以上

81

9.5

 この結果から、少なくとも全壊・全焼、半壊・半焼を合わせた403人については、何らかの形で二重ローンを抱えることになったのではないかと考えられる。ちなみに、それぞれについて加重平均をとったところ全壊・全焼については1,105万円、半壊・半焼については1,353万円であった。

被災者の要求 → 年齢階層別県民復興会議の要求の賛否

 最後に救援・復興県民会議の「個人住宅・店舗の再建に500万円」「生活再建に350万円」という要求に対して、83%が賛成しており、また、賛成のうち、金額について「妥当」とした回答は67.6%である一方、「少ない」とした回答が29.8%あった。

 全壊・全焼については44.9%が要求額は「少ない」と回答している。

 以上のように、この要求については圧倒的多数が賛成しているが、金額については充分とは考えられておらず、控えめな数字ととらえられていると考えられた。