孤独死198人!!棄民40,000人!!もう一日も待てぬ!!

「人間の心が通う政治」の第一歩として

直ちに「災害被災者等支援法」の成立を要望する声明

 阪神・淡路大震災がこの国を襲って既に三年余。産業基盤、道路建設が順調に進むなか、政府の「神戸復興成る」の宣言をよそに、弧独死199人、25,000世帯40,000の人々が仮設住宅に置き忘れられ、10万人ともいわれる県外被災者が打ち捨てられている。幸いに自宅や営業を再建できた人々でさえ二重ローン等のあらたな負担に苦しめられている。こうした事態に驚くべきことは、この間政府は被災者に一銭の公的援助も行っていないことだ。これは事実上の国家による棄民ともいうべき暴挙である。

 しかるにその一方において、政府はとめども無い失政の「膏薬はり」のための金融・銀行対策にのみ、30兆円もの公的保障をつぎこむという愚を犯し、恬として恥じぬ悪政を押し進めつつある。このように日本の政治には、生存的危機に瀕した弱者に対する思いやりと支援こそが、社会に正常な循環を回復し国を活性化するという、もっともまともな社会発展の基本的な発想・認識のかけらさえ失われてしまったことを露呈した。

 こうした発想をこそ今にして転換しなければ、この国は今後もとめどなく破局への道をひた走りするであろうことは火を見るより明らかである。

 もはや一日も猶予は出来ない!!

 われわれは、この国を破局から救う唯一の方途は、政治の舵取りを「人間の心が通う政治」「国民本位の政治」に根底から転換することにこそ存在すると信ずる。そしてその第一歩として、先ずは今国会に上提されている『災害被災者等支援法』を直ちに審議し、政治とは国民が極度の困窮におとし込められた時に素早く救いの手を差し伸べるものであり、あらかじめ予想される大災害にあらかじめ備えて法の不備を整備し、国民に安心感を与えるものであることを基調とするこの《市民=議員立法》案こそが、本来の政治の在り方をまともに体現した唯一の法案であることを確認する視点に立って、本法案を速やかに可決・成立させることをここに要望する。

1998年3月16日

浅井基文(明治学院大学教授)
五十嵐敬喜(弁護士・法政大学教授)
石川真澄(新潟国際情報大学教授)
井上ひさし(作家・劇作家)
岩波一寛(中央大学名誉教授)
上野英雄(ジャーナリスト)
大岡信(詩人・評論家)
大屋鍾吾(国土問題研究会副理事長)
生越忠(地質学者)
北野弘久(日本大学教授)
紀平悌子(日本婦人有権者同盟会長)
國弘正雄(エジンバラ大学特任客員教授)
佐高信(評論家)
柴田徳衛(東京経済大学名誉教授)
新藤兼人(映画監督)
新藤宗幸(立教大学教授)
田村明(元法政大学教授)
津上忠(劇作家)
富山和子(評論家・立正大学教授)
樋口恵子(東京家政大学教授)
廣瀬隆(ジャーナリスト)
藤田敏夫(気象学研究者)
本間慎(フェリス女学院大学教授)
増田れい子(ジャーナリスト)
増田善信(元気象研究室長)
三浦綾子(作家)
本谷勲(東京農工大学名誉教授)
本尾良(元婦人有権者同盟会長)
山川暁生(国際政治・軍事評論家)
山田洋次(映画監督)
弓削達(東京大学大名誉教授)
吉田尚(地質学者)
(敬称略、50音順)

賛同団体

東京都区職員労働組合

日本消費者連盟

臨海部開発問題を考える都民連絡会

青島市民ネット


事務局  阪神被災者の運動を支援する東京都民有志の会
          Tel.03−5370−1978(柴田勇雄方)